中国経済の現実
中国視察に行きております。
羽田から上海→蘭州→嘉峪関と乗り継ぎをしながら初日の目的地、高台に入りました。
昨年は中国国内の諸事情により、視察は見送られ一年ぶりの訪中となりました。
メディアから取り上げられている中国経済では、人民元の切り下げショッ
クに端を発した懸念は株式市場を直撃し、パニック的な世界同時株
安を引き起こしております。
中国経済が今後、どのように推移するのかはまだ何とも言えません
が、少なくとも短期間でV字回復するという絵図は描きにくくなっている
と思います。
中国は日本のバブル崩壊後と同じように、深刻なバランスシート不況
に突入した可能性が高いと感じています。
もともと中国経済はまだ発展途上であり、日本のバブル期ほどの成熟
さは感じられないとの見方をする方も実際には存在しますが、わたくし
達食品業界を取り巻く環境まではまだ時間が掛りそうです。
大手企業が脱チャイナを掲げ、中国内からの輸入も生産も海外にシ
フトしているのも現実です。
その中でも今後の活路を開ける企業を訪問致しました。
今回の視察でわたくし達を先導して頂いた長野市でワインを中心に
酒販を全国に手掛ける高野総本店の社長でもありマスターソムリエ
の高野豊先生と共にキリアンワインワイナリーを訪問させて頂きました。
ワイナリー景観 高野豊マスターソムリエと貯蔵庫 社長対談
ワイン品評 試飲ワインの数々 高野先生が贈呈した達磨の前で
日本から一番近い産地、日本最大手のスーパーマーケットもこちらのワインのお得意先です。
既に日本国内ではスペイン、チリ、オーストラリアと低価格のワインが出回っておりますが、中国高台
内モンゴルにて展開するキリアンワインは無農薬有機栽培のブドウを使用しているのが特徴です。
この地域の産業に対して中国の習近平国家主席もシルクロード政策の一番重要な起点になるだ
ろうと発言しておりました。
午後からはブドウ畑の視察に出かけてきます。